完全歩合の営業を退職した翌日
2月の寒い時期からウォーターサーバーの営業を始めて半年。
月々の収入は平均して6万円弱。
実働時間は一日14-16時間、週休一日。
その仕事をしなくなった翌日は「燃え尽きたような気持ち」になっていました。
半年間「経営者になる」と常に考えて仕事をしていた毎日。
ポジティブなワードに塗れ「虚空の自信」を自分に植え付けてごまかしていた日々。
その気持ちに相反する収入の低さ。
そもそも、なぜ経営者になりたかったのか。
漠然とはしていたけど「自分のための時間」をできる限り多く得たかったのだと思う。
そもそもそれは「経営者」でないと得られないのか。
もしそうだとしても、アルバイトや会社員として働きながらでもそういった勉強はできたのではないか。
「完全に無駄だった」とは言い切れないものの、この半年、やり方は他にいくらでもあったのではないか。
少なくともこの時の「収入の面」だけでいえば損をした期間だったという後悔もありました。
次なる転職の選択肢
そんなことをぼんやりと考えながら、求人サイトを見ては「次は何の仕事をしようか」と過ごしていました。
少なくとも営業職であれば「調理師から異業種への転職」ではなくなるので、武器は少ないものの場所によっては完全歩合でやっていた、というのはアピールポイントになるのではないか。
ただ、半年間、営業をやってみて自分は本当に営業が好きなのか、得意なのかは自信はありませんでした。
そんな気持ちもあり、何の仕事をするかはあまり限定はしていませんでしたが、考えていたことは2つだけ。
一つは、人とのつながりが作れる会社。
工場や夜間の警備員といった比較的人との関わりが少ない仕事も興味があったものの、今後生涯に渡って仕事を大きな比率の時間を使うものにあたり、円滑に仕事を進めていくためには「いろんなジャンルの人と知り合う」ことが大切だと考えていました。
なので、基本的にはやはり営業職を含めた「社外の人と自分という個人で繋がりを作ることができる仕事」をしたいという考えもありました。
また全く経験はないにせよ、小説を数作作って投稿していた経験等もあったため「文章を書く、コピーを作る」ということに関する仕事をしてみたいと思っていました。
なので出版関係の会社も探してみましたが、やはり経験等がなければ厳しそうな世界。
また、どうしても初めからいきなり自由に文章が書けるような仕事もなく「まずは営業から」というところがほとんどです。
今回の転職で何よりも重視した事
2つ目の条件については、これまでの職場ではなかったものがしっかりと「有る」会社だということでした。
むしろそれがないなら志望する必要はないとさえ考えていました。
そう、社会保険が完備されている会社です。
当たりまえと言われればその通りなのですが、これまで調理師と業務委託契約で仕事をしてきておよそ6年半。
特に業務委託で働いていたときは、調理師時代からずっと残っている健康保険も年金も全く支払えていません。
この時で車のローンも含め、重荷となっていた未払い金は50万円以上ありました。
- 国民健康保険
- 年金
- 住民税
- 車のローン
このほかにも以前住んでいた賃貸の火災保険料等、残っていたものはいくつかありましたが言い方を変えれば「博打も投資もやっていないのに50万以上の借金がある」状態。
誰から見てもなんというか「不健全」であることは言うまでもありません。
人によってはうまく動かすことで大きくプラスにできるだけの額を“負債”にしかできていない。
これまでの社会人経験を経て気づいた大きな事
状況はいまだ良くなっていませんが、ここまで仕事をしてきて覚えたことがあります。
特に「自分がそう」なのですが、とにかく面倒くさがりなのです。
社会保険が完備されている会社に勤めていれば何も手続きすることのない処理を、自分でやらないといけない。
しかも休みは週1日で、仕事中はちょっと抜けたり手続きをしに行くこともできない。
面倒くさがりがそんな環境にいたら「いろんなことが後回しになる」ということは明確。
「できる限り自分で行う手続き、処理を少なくしたい。というより、少なくしないと無理。」
まずこの生活を抜け出すためには言わずもがな「これ以上負債を増やさず、少しでもマイナスにしていく必要」があります。
放っておくと月々増え続ける「借金の元金」を減らすためにも社会保険完備の会社に転職することは必須でした。