世の中のすべての方へ……
特に、私と同じように「家族」を持ち、パートナーや子どもたちと日々接しては試行錯誤をしながらより良い暮らしを目指している方々へ……
伝えていますか?
今回は、「愛を伝える」ことについて、画像のように電撃が走った本を読んだので、共有をさせていただきたいと思います。
それは、愛に飢えた男が見つけた一冊の本……
私は、結婚もしているし子どももいます。
妻ともそれは仲良くしているとは思っているのですが、何か物足りない。
毎日、言葉も交わすし、同じ時間を過ごしていて楽しい。
同じドラマを見て感動したり、子どもたちが学校や幼稚園に行っている間、あえて休みを取って2人で食事に行くこともある。
「夜の生活」に関しては、まだ子ども達も同じ部屋内で寝ていることもあり、少ないほうだとは思いますが、私からハグやキスは隙をみて積極的に行っている。
もっと増やしたいと思う気持ちがないかと言えば「ある」んですが、今は時期的に見てもね、という思いもあるので、そこにそれほどの不満はありません。
でも、やっぱりなぜか満たされていないと感じてしまうことがあったんですよね。
それがなぜなのか、その謎が今回解けたんです。
私が勝手に「インターネット図書館」と呼んでいる「Kindle unlimited」にて見つけた1冊の本によって。
愛を伝える5つの方法
私の人生を(これから変えることになるとは思うんですけど、「変化」というものはそれほど急激に形となるものではないですよね。ただし、「その未来へ向かいたい」と思わせる、あるいはその序章として、私の考え方・意識を)変えた本がこちらです。
アメリカの作家・カウンセラーの書籍の日本語訳版なのですが、翻訳本にありがちな読みづらさはあまり感じることなく、スラスラと読めました。
夫婦・パートナーとの関係はもちろん、親と子の関係や、内容にはよりますが職場やそのほかの人間関係にも応用が利く書籍となっています。
「愛」という言葉自体はかなりあいまいなものですが、この本は「相手が求めている愛情表現」の方法と、その重要性についてわかりやすく学ぶことができます。
詳しく見ていきましょう!
「恋」と「愛」について
この本では、恋と愛の違いについてこのように語られています。
- 恋とは「落ちるもの」であって、自分たちの意思で起こすことはできない。
- 恋をしている状態は、相手の欠点となる部分も見えなくなり、第三者からの否定的な意見も耳に入らなくなる。
- 「恋」の寿命は平均して2年。
恋というものは本能的に起こるものであって、大昔から人間同士が繁栄していくにあたり関係性の発展をスムーズにするもの、といった考え方です。
よく「恋は盲目」といった言葉を聞きますが、まさにその通りで、異性と付き合い始めのころは、相手の欠点とも見える部分が「チャーミング」と捉えられることもありますよね。
友人が「あの人は少しだらしないんじゃないか」といったネガティブなことを言っても「そんなことない!そこが可愛いんだ!」というように変換しちゃうわけですね。
でもその寿命は約2年。
長くてもその頃には気持ちは落ち着いてきて、相手のささいなところが目についたり「生活」の中でお互いの不一致が目立つようになっていくようになります。
リクルートの「ブライダル総研」によると、長く続いた交際期間の平均は男性2.7年、女性3.2年とのことなので、ほぼほぼ正しいと言えますね。
最も続いた交際期間について「1年未満」と回答した人が2割超
お付き合いが長続きする秘訣とは?
恋に落ちている状態は「この感情はずっと続く」と考えがちですが、そうではないんですね。ここはけっこう皆様お心当たりもあるのでは……?
その「恋」の期間を過ぎると今度は「愛」の領域に入っていきます。
- 愛とは「恋」が自然に消えた先にしか生まれない。
- 愛は、本能ではなく、理性と選択によって追及していくもの。
- パートナーを愛し、愛される関係になるためには、お互いの努力・献身が必要となってくる。
お互いに有頂天だった「恋」の段階を踏まえ、冷静にお互いを見ることができるようになってきた後。
そこから「愛」を育てていくには、パートナーを理解し、努力と献身によってお互いに幸福や安心感を感じられるように「育てていく」ものといった考え方です。
これまでの日本でも「恋」の勢いによって結婚に至った夫婦は、その熱が冷めたあと、お互いに満たされない気持ちがあっても「我慢する」ことで過ごしてきたという方も多いでしょう。
または子どもが成長するまでは、とまるで「ビジネスパートナー」のように割り切って暮らしておられる人もいると思います。
あるいは離婚するという選択をして、新しい生活を手にするといった方法もありますよね。
しかし、この本が言うところの「愛」は、そのどちらでもない第三の道「真実の愛」を追求していく方法を提唱する内容となっています。
長い夫婦生活、どれを選択するかはそれぞれですが、私はやっぱり「第三の道」を選びたいと考えました。
「愛のタンク」と「愛を伝える5つの方法」について
我慢でもなく、別れるでもなく、「真実の愛」を追求する。
そのために大事なことが「愛のタンク」とそのタンクに愛を注ぐ、5つのパターンです。
この本の中では、人が幸福だと感じるための指標として「愛のタンク」という言葉を用いています。
その人その人によって「最もうれしく思うこと = タンクに愛を注ぐ」方法は異なり、「その人にとってベストな方法」でなければ、いずれその愛のタンクは空になってしまうそうなんですね。
例えば英語しか話せない人と、中国語しか話せない人がお互いに愛を囁いてもあまり伝わらないように「相手の言語 = 相手が最も求めているコミニュケーション」を理解することが大事。
そしてその方法は「突き詰めていくとたったの5つしかない」とこの本の著者チャップマン博士は言います。
この記事を読んでいる方も「自分が最も好きなものはどれか」ということを考えてほしいと思います。
①肯定的な言葉
誰でも褒められたり、自分の頑張りを認めてもらえるのはうれしいものですよね。
それでも、ことさらそれを受けることで最も「愛のタンク」が満たされる人はこの「肯定的な言葉」を求めています。
誉め言葉や承認欲求を満たす言葉、さらにパートナーが好きなこと・得意なことに対して、否定や無関心ではなく認める言葉をかけてあげるなど、その方法はたくさんあります。
でも、夫婦として長く暮らしていくうちに「当たり前」になっていることって、誰しもあるものではないでしょうか?
それらを見つけて、積極的に言葉にしていくことが1つめの「肯定的な言葉」です。
②クオリティ・タイム
クオリティ・タイムは一言でいうと「パートナーとの時間に集中する」といった意味合いです。
会話をするときに、何か別のこと(テレビやゲーム等)をしながらではなく、きちんと向き合って話を聞く。
2人や家族で出かける時間を大切にする。
パートナーの趣味・好きなものを一緒に楽しむ(嫌々ではなく積極的に)。
そういった「同じ時間の共有」を行うことでタンクに愛が注がれていると感じる。
例えばSNSで、「留守中、子どもを見といてって父親に言ったのに帰ったらスマホばっかりで子どもの相手はおざなりだった」という不満の投稿を見ることがあります。
こういった人は、ご自身もこの2つめの「クオリティ・タイム」を大切に考えているのかもしれないですね。
③贈り物
飽きるほどバレンタインのチョコをもらっていたというような人(嫉妬)でない限り、人からプレゼントをもらうのはうれしいですよね。
そしてその「贈り物」によって最も「愛のタンク」が満たされる人もいます。
高価なものではなくても、自分のことを想って選んでくれたもの。
記念日にもらった花束や、手作りのマグカップ。
また、物ではなくてもそばにいてほしいときにパートナーがいる、という心遣い。
そういったものをこの上なく喜んでくれる人はこの3つめの「贈り物」をとても大事に思っているかもしれません。
④サービス行為
サービス行為は、その言葉通りかもしれませんが「私のためにこんなことをやってくれた」という行為のことです。
パートナーが「やってほしいこと」を聞いたり読み取ったりして、実際に行ってあげること。
それは細かな家事(掃除やトイレットペーパーの交換など)かもしれないですし、普段はパートナーが自然とやっていることの中でも「本当はやってほしい」と思っていることもあるかもしれませんね。
またはパートナーが不在の間に好きな料理やお菓子を作って待っておくなどの「サプライズ」も含まれます。
そういった奉仕的な行動によって「愛のタンク」が満たされると感じるのが4つめの「サービス行為」です。
⑤身体的なタッチ
赤ちゃんを抱っこすることで、親と子は愛情を感じるといいます。
でも、それは子どもだけに限ったことではないですよね?
夫婦として長い生活をしていくにあたり、手をつないだり抱き合ったりといった機会は減っていく事もあるかもしれません。
けれど、どんなに一緒にいる時間が長かろうと、シンプルにそういったふれあいを大事にしたいという人ももちろんいます。
なお、特に男性の場合「エッチなことが好きだからこれが1番だな」と思う人もいるようですが、それとは切り離して考えたほうが良いみたいです。
まぁ、もちろん大事なことなんですけどね、エッチなことも。
巻末の設問で診断もできる
ここまでで、5つの表現を紹介しました。
正直、どれもパートナーから行われるとうれしいことではあるので、すぐに「私はこれ!」とはならないかもしれません。
でもご安心を。この本の最後のほうに30の設問があって、それの回答によって自分が最も大事にしていること(=タンクに愛が注がれるもの)がわかるようになっています。
また、これは夫婦間で秘密にしておくことではないので、お互いの心理テストのようにやってみても楽しいと思います。
筆者の場合……
ちなみに私の場合、もう本を読んでいて薄々思っていたことではあるのですが、ダントツで、
⑤身体的なタッチ
でした。
この設問、すべての質問に答えたあと、A~Eで最も数が多いものが1番大事にしている愛の表現なのですが、ほかの4つにダブルスコアをつけて「身体的なタッチ」が1位となりました。
妻との仲は良いし、会話もするし同じ番組を見たり、私からハグをしたりすることもたくさんあるのですが、なぜか満たされない気持ちがある。
というのもこれ、「触れたい」だけでなく「触れられたい」というのもあるので、結局のところコミニュケーションが1方向では効果が薄かったんですよね。
そこをどう変えていく(妻からも触れてもらうか)はこれからの課題でもあるんですが、この結果を見てパズルのピースが「バチィ――――ッ!!」とハマる感覚がありました。
まとめ:「真実の愛」は2人で見つけて育てるもの
今回は1冊の書籍に絞って紹介してみました。
愛についての書籍はたくさんありますが、それだけ悩みもたくさんあって、現状に満足していない人が多いということですよね。
SNSなどを見ていても、世の中にはこういう不満もあるのか……と思うこともあります.
でもそれを突き詰めていくと、その発信をしている人が「最もやってほしいこと = タンクに愛を注ぐこと」の裏返しを行っているのかもしれません。
- 恋とは「落ちるもの」、愛は「育てるもの」
- 人それぞれ「愛のタンク」を満たす愛情表現(愛の言語)は異なる
- ①肯定的な言葉
- ②クオリティ・タイム
- ③贈り物
- ④サービス行為
- ⑤身体的なタッチ
もちろん「1番でなければタンクに愛は注げない」というわけではありませんが、パートナーが1番大事にしているものを外していると「すれ違い」が起きます。
例えば、時間をかけても腕によりをかけた料理を食べさせたい人(サービス行為)と、その時間を使って隣で話をしたい人(クオリティ・タイム)だと、お互いの考えは違ってきますよね?
それを知るためにも、とても有意義な本だと思います。
この記事で伝えきれないこと(各項目の派生や、細かい対策など)もあるので、パートナーとこれからも「愛を追求」したいのであれば、ぜひともご一読いただきたいです。
皆様が「真実の愛」を育て、慈しみ合うことで、充実した人生を歩む一助になれたら……
まぁ、なるのは私じゃないんですけど、そのきっかけになれたらうれしいです。
ではまた!