転職活動中に体験した怪しい職場見学と交通費自腹の真実【体験談#10】
転職エージェント以外で見つけた求人に応募してみた
転職エージェントに紹介された会社とは別に、自分で営業関係の求人を見つけて応募してみました。
「大きな会社ではなさそうだけど、まずは応募してみよう」と思い、慣れない手つきで履歴書を書いて郵送。2日後に会社から電話がありました。
特に違和感もなく「一度行ってみよう」と思い、専門学校の卒業式以来ずっとクローゼットに眠っていたスーツを引っ張り出して向かいました。
午前10時頃、5階建ての雑居ビル2階にある会社の前に着くと、ドア越しにものすごく元気のいい掛け声が聞こえてきます。「今日も頑張って行こう!」というような声でした。
ドアをノックしようとしたところ勢いよくドアが開き、中から出てきた人とぶつかりそうになった後、電話でお話をした社長に招き入れられました。
社長は感じの良い方で、今振り返っても善人だったんだろうなと思っています。
生まれて初めての「面接」で感じた違和感
中に入ると、20畳ほどの1室の真ん中をパーテーションで区切っただけのシンプルな空間が広がっていました。椅子は数脚、デスクもほとんどなく、壁はコンクリート打ちっぱなし。床にもフロアマットはなく、ビルができたままの状態でした。
その直前に訪れたリクルートライフスタイルの説明会オフィスと比べると、かなりの差がありました。それでも当時は「個人の会社ならこういうものかな」と深くは疑問に思いませんでした。
社長と対面で席につくと、パーテーションの向こうから元気な掛け声が続けて聞こえてきます。
「行ってきまーす!」「行ってらっしゃーい!」という声の中、出身地や経歴などお馴染みの質問で会話が進みました。
その会社では時期によって商材が変わるそうで、当時はウォーターサーバーの契約促進プロモーションを行っているとのことでした。数回の質疑応答の後、「実際にどんな感じで仕事をしているのか見に行こうか」という話になりました。
現場見学の実態|交通費自腹で見えてきたもの
現場へは地下鉄で移動しましたが、交通費は自腹でした。
会社から3駅ほど行った大きなデパートに入ると、ウィンドブレーカーを着た男女2人が通行人にティッシュを配りながら声をかけています。
ティッシュを渡して足を止めてもらい、商材を説明するスタイルです。正直「嫌だな」とは思いましたが、「こういった経験も一度はしておくべきかも」と自分に言い聞かせていました。
見学後に渡された一枚の紙と迫られる決断
帰りに近くの喫茶店に寄り、今後の流れについての話を聞きました。そして、一枚の紙を渡されます。
まじめに暗記しようと帰りの電車の中でその紙を眺めました。そこには、この会社で重視する「営業の5ステップ」が書かれていました。
先にオフィスに戻っているとすぐに社長も帰ってきて——この後、一つの決断を迫られることになります。

