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世界一断定が難しい?ギリシャリクガメについて【生息地・飼い方など】

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こんなことを知りたい人におすすめ
  • 飼いやすいリクガメを知りたい
  • ギリシャリクガメをお迎えしたい
  • ざっくりでいいのでどんな設備があれば飼えるのか知りたい
ミーゴラン

ギリシャリクガメ、ギリシャ以外にもいるし亜種多すぎ問題。

ミーゴラン

こんにちは、おとおしゃんのコングロマリット(=おとコン)ミーゴラン(@thrs_f)です^^

在宅する時間が増えて、料理など家でできる趣味が増えた人が多いと聞きます。

その中でも昨今、爬虫類を飼う人が増えているらしいですね。

そんな私も、10数年前から爬虫類を飼育している者の一人です。

爬虫類の中でも蛇やトカゲ、(両生類だけど)カエルなど、飼育されている生き物はさまざまですが、私の推しは断然「かめ」です。

「何か生き物を飼いたい」という知り合いがいたら、「かめ」を勧めます。私が飼っていない種類を(見たいから)。

でも、「かめって言ったら水場にいるあのかめでしょ?池の水抜くやつで見たことあるよ」と思う方も多いはず。

もしくはリクガメを見たことはあっても、なんという種類かは知らないな~という方もいらっしゃいますよね。

けどリクガメもきちんと飼育すればかっこいいし、かわいいし、長生きもするとても良いペットなんだぜ!

そこで今回、我が家で実際に飼育しており、リクガメの中でもメジャーな種類「ギリシャリクガメ」について解説していこうと思うぜ!

それじゃあ、

 

ゆっくりしていってね!

ゆっくりしていってね!

ギリシャリクガメとは

ギリシャリクガメは、日本で飼育されているリクガメのうち、比較的飼育がしやすいとされているリクガメの一つです。

  • ギリシャリクガメ
  • ロシアリクガメ(ホルスフィールドリクガメ / ヨツユビリクガメ)
  • ヘルマンリクガメ

上記のリクガメは、リクガメのなかでもよく入門種として名前が挙がりますね。

共通して、甲長(甲羅の大きさ)が30cm前後とそれほど大きくならず、乾燥している地域に多く分布していることから「乾燥系リクガメ」と言われるグループにいます。

ギリシャリクガメも、甲長38㎝まで成長したという記録があるそうですが、飼育環境下ではそこまで大きくなることはあまりないようです。

寿命は30~40年と言われています。

ギリシャリクガメに限らず、かめは適切に飼育することで長く飼うことができるので、腰を据えて付き合っていきたいですね。

ギリシャリクガメの名前の由来

ギリシャリクガメは「ギリシャ固有の種」ということではなく、甲羅の模様が「ギリシャ織」に似ているためその名前がついたそうです。

私が正直「ギリシャ織」をよくわかっていなかったのですが、調べてみると「メアンドロス模様」というものがうちのリクガメの甲羅にも近いのでたぶんこれだと思います。

固有ではないが名前にギリシャが入っていること、また後述する数多い亜種のおかげではじめは何がなにやらわからないことになるかと思います。

ギリシャリクガメの生息地

ギリシャリクガメは、トルコやイタリア、フランスの南東部やチュニジアなど、幅広く分布しています。

言ってしまうと範囲が広すぎておおまかなエリアしか覚えきらないです。

共通していることは、地中海周辺のエリアで「地中海気候」と呼ばれる地域に主に生息しているということですね。

総じて日本とは反対に、冬に湿度が高く夏は低いという特徴があります。

野生に生息している場所の気候状況を知っておくと、飼育するとき環境作りのヒントになりますね。

ギリシャリクガメの亜種について

ギリシャリクガメの特筆すべきは、その「亜種」の多さです。

以下はすべてではありませんが、同じ「ギリシャリクガメ」と名の付くリクガメたちです。

  • ムーアギリシャリクガメ
  • アナムールギリシャリクガメ
  • アンタキヤギリシャリクガメ
  • アルメニアギリシャリクガメ
  • カスピギリシャリクガメ
  • キレナイカギリシャリクガメ
  • レバントギリシャリクガメ
  • コーカサスギリシャリクガメ
  • ランバートギリシャリクガメ
  • モロッコギリシャリクガメ
  • チュニジアギリシャリクガメ
  • ニコルスキーギリシャリクガメ
  • ダゲスタンギリシャリクガメ
  • ザグロスギリシャリクガメ
  • スースギリシャリクガメ
  • アラブギリシャリクガメ
  • イランギリシャリクガメ

こんなにいます。

この中でも「アラブギリシャリクガメ」は黄色みが強く、「レバンギリシャリクガメ」は全体的に黒っぽい色をしているなど、特徴が強いものもいます。

ただ、同じ亜種名の中でも甲羅の模様が違うとほかの亜種と見分けがつかなくなったり、個体差も大きいです。

甲羅だけでの断定はできないとも言われています。

そして販売されている店舗によっては亜種名なく販売されていたり、そもそも別の亜種と交配して混ざっているとしたらもうわかりません。

我が家のかめも……

↑寝ている「よもぎ」をシェルターごと持ち上げる「きなこ」

どなたか詳しい方がいたらどの亜種か教えてください。

※ということをTwitterで言っていたら、フォロワーさんが教えてくれました。大感謝。

ギリシャリクガメの性格

ギリシャリクガメは、おとなしく人にもなれるとよく言われます。

確かに愛情をもって飼育していると、飼い主が近づいたときにこちらに向かってきてくれたり、手からえさを食べてくれるようになります。

手からエサを食べるリクガメ

ただ、リクガメ同士では基本的に縄張り意識が強い傾向にあります。

特に、オス同士だと自分のテリトリー内に別の個体がいる場合、体当たり(コンバット)を仕掛けていきます。

たいていの場合、大きいほうが有利ですしお互いにストレスになってしまうので、よほど大きいケージか屋外飼育でなければ争いは避けられないと思います。

見てる分にはじゃれあってるみたいでかわいいんですけどね。

なお、縄張りは一説によると一匹あたりテニスコート一面分だとか……!

ギリシャリクガメの飼育環境

ギリシャリクガメは、日本の大部分よりも温暖な気候に生息しています。

また、リクガメは爬虫類なので変温動物であるため、周りの気候に合わせて体温が上下します。

もちろん生き物なので多少の順応はしますが、何も準備せずに冬を超えることはできません。

そのため、以下では最低限用意をしてあげたい環境を挙げていきます。

なお先に言っておきますが、飼育環境はディズニーランドと一緒なので「完成する」ことはありません。

ケージ(飼育容器)

リクガメに限らず、生き物を飼育するときは基本的にケージが必要です。

そしてリクガメは草食なので、接種できるカロリーが少ないためたくさん食べる必要があることから、エサを探して動き回るなど案外運動量が多いです。

そのため飼育するスペースは一般的には甲長の5倍~10倍の面積は必要と言われていますが、広ければ広いほど良いです。

大きなケージはその分保温や保湿も考えなければなりませんが、温度・湿度に違いがあるほうがリクガメも自分が好きなところに移動できるのでより自然に近いと言えます。

小さいリクガメであれば60cmのケージでも飼育できるかと思いますが、できれば初めから90cm以上はあったほうが良いと思います。

どのみち最終的には大きくなりますし、広いところをのしのし歩く姿はリクガメならではのかわいさがあります。

なお、うちではDIYした幅100cmのケージを使っています。2段重ねで。

リクガメケージ

温度

ギリシャリクガメを飼育するときの温度は、25~30℃程度が適切と言われています。

特に小さいうちは温度を高めにすることで安定する傾向にあるようです。

そのためリクガメを飼育するには、基本的にはケージ内を暖めるヒーターが必要になります。

暖突やバスキングライト、最近はヒーティングトップという商品も出ていますね。

ケージのサイズによって大きさも異なるので、導入するサイズに合わせて用意しましょう。

あとは、温度管理ができるサーモスタットがあると安心です。

サーモがなくてもヒーター自体は使えますが、制御ができないと環境によっては温度が上がりすぎる可能性があるので大事です。

外出中など、すぐに調節ができないと常に不安に駆られますので、サーモは用意したほうが良いかと思います。

湿度

ギリシャリクガメは乾燥系リクガメと言われていますが、砂漠のようにカラカラに乾燥している環境に住んでいるわけではありません。

あまり乾燥しすぎると、呼吸器系の病気になりやすくなってしまうそうなので、湿度を50~70%くらいにキープすることが必要になってきます。

さらに可能な限り、温度や湿度が高いところから低いところを分けてあげることで、リクガメが過ごしやすいところに移動しながら過ごせるのでベターです。

どちらも体感だけで図ることはできないので、温度も湿度も管理できるアイテムが必要になります。

ほかの方のブログなどを見ていると、温湿度の管理にこちらを使っている方も多いですね。

 

うちではダイソーで見つけた温湿度計を使っています。

仕組み自体は同じようなので、あまりこだわらなければこちらでもよいと思います。

2年以上使ってはいますが特に不具合なく使えてます。

↑それはそうと、とても良い「モノ」が出た。

床材

ケージ内は何も敷かないとツルツルしていて、リクガメも歩きにくいです。

また、踏ん張りがきかない状態で長期間飼育すると足に力を入れることができず、病気になる可能性もあります。

そのため、床に爬虫類用のマットや土などを敷いてあげることが必要です。

  • 木片を砕いた素材(ヤシガラ / バークチップ)
  • クルミの殻などを砕いた素材(ウォールナッツサンド)
  • 赤玉土などの土素材

などが床材の代表的なものとして挙げられます。

また、その他の小動物用のトイレ砂を使用されている方もいらっしゃるようです。

どれも一長一短ですが、餌を食べるときに細かい床材を一緒に食べてしまわないよう注意が必要です。

ヤシガラ:ひも状の繊維を誤飲して腸で詰まってしまう。 
ウォールナッツサンド:細かい粒のものを食べてしまい消化不良になる。

※あくまで可能性の1つと言われているので、長年飼育していて問題ないという方も多くいらっしゃいます。

こういった可能性があると聞きます。

床材はリクガメ飼育において永遠のテーマとして語られますが、うちでは赤玉土に砂を2割ほど混ぜ、石灰でphを調整して使っています。

赤玉土を使う場合は正直、通販よりホームセンターで買ったほうが安いです。

赤玉土のメリットは、他の床材と比べて値段の割にたくさん入っているので気軽に交換できること、「土」なのでよりリクガメになじむ(私見)ことが利点ですね。

特に価格面は、ケージが大きくなるほど使用する量も増えるので重要なポイントです。

ぶっちゃけリクガメ飼育って思っていたよりお金がかかるので。

紫外線ライト

リクガメをはじめ、かめ類は紫外線がとても重要です。

甲羅の健康な成長にも、紫外線ライトを導入することが必要になります。

蛍光灯タイプやメタハラ(メタルハライドランプ)、最近はLEDでも紫外線が出せるものもありますが、はじめは以下のようなものから使っていくのが入りやすいです。

 

なお大きい声では言えませんが、この蛍光灯タイプけっこう「切れます」。

紫外線量も減っていくと言われているので、1年に一度は買い替えが必要になります。

エサ皿・水入れ

野菜・野草・リクガメフードを入れるエサ皿も必要です。

うちでも上記のものをはじめ使っていましたが、どうしても小さくなります。

初めから大きめのものを用意するか、ちょうどいいサイズのプラスチックやステンレストレーなどを探してもよいと思います。

また、種類によっては水をあまり飲まないとされているリクガメもいますが、水分が少ないとリクガメとしてはメジャーな病気「結石」になりやすくなります。

リクガメが必要な水分を摂取するため、また湿度キープのためにも水入れは用意したほうがいいと思います。

うちではエサ皿を小さいまな板、水入れはステンレストレーを使っています。

どちらもダイソーです。

ポイント:ダイソーは「すごい」

シェルター

リクガメが隠れる場所です。

シェルターについては飼育者によって賛否あるようですが、私は「あったほうがいい」と思っています。

というのも、リクガメは甲羅があるとはいえどうしても背中が無防備になる生き物なので、その背中を隠すことでより安心できると考えているからです。

実際、シェルターを置くといつもそこで寝ています。

つまり……

シェルターに「入る」ということはッ!

「かめ」そのものが「望んでいる」ことなんじゃあないのかッ!!

ってことです。

驚太郎

――ッ―――…!!!!??………!!ッ

こういった商品もありますが、思っているよりも「する」ので植木鉢や板を組み合わせるなどしてもよいと思います。

まとめ

ざっくり飼育環境だけをまとめるとこのようになります。

用意するケージ横60cm~90cm以上のもの(奥行は45cm以上あるものが望ましい)
飼育環境の温度25℃~30℃
湿度50~70%

ケージ内でこの環境をキープしつつ紫外線ライトを設置するので、リクガメを迎え入れる前に一度セッティングするのもよいと思います。

なお、今回挙げたものは飼育がスタートできるラインになるので、ここから温度や湿度などは調整していってもよいと思います。

そして、案外ここから紫外線や温度、湿度を突き詰めていくと結構出費もかさみます。

重要なのはかめにとって快適な環境を作ることなので、節約できるところは節約しつつ、肩の力を入れすぎないことを意識したほうが良いでしょう。

それが楽しく続けていけるコツになるかと思いますので、そこはバランスとっていきましょう!

よ う こ そ 、 リ ク ガ メ の い る 生 活 へ !!