渦中にいる時、人はとにかく「耐えよう」とする。
- クレームを受けた。相手方とかれこれ同じ話をし続けて数週間経った。
- 仕事で出世のチャンスを掴んだ。これは絶対に離さないようにしないと……
- 生活もあるし、今の職場は離れられない。なんとか食いついていかないと。
- 同僚とソリが合わない。自分が何かしようとすると話の腰を折られる。
こんにちは!おとおしゃんです。
生活/お金のため、自分のキャリア形成のため、生きる目標を達成するため。
色んな理由はあれど、社会人である以上、私たちは日々仕事をしています。
そのうえで、重荷や緊張で物事がうまく行かなかったりすることもあります。
ストレスを強く感じつづけるとどんな影響があるのか。
今回はどういった時にストレスを感じるのか、ストレスが溜まっているとどうなるのか、またどういった対策法があるのかお話します。
私が人生で一番ストレスを感じた時
ストレスは、私の経験からもかなり多かったのは「理不尽な仕打ちを受けた/理不尽な状況に追い込まれた」と感じた時でした。
具体例を話すとあまり気分が良くありませんが、「自分のミスではないのに叱責を受けた」「上司と顧客の板挟みになった時」や「何を言っても納得されないクレーマー」の対応だったり。
中でもここ数年の例で、勤めている会社で私がオーナーとなってアサインされたプロジェクト(新人教育の部門)がありました。
私は上の人間からも、そのプロジェクトの結果如何では昇進も視野に入れるとほのめかされていました。
基本的な進行を任されているにも関わらず、サポート役として配属された同僚の一人(10歳ほど年下/お互い同時期の中途採用だったので“同僚”と呼称します)に「やる意味がわからない」「私はそうは思いません」「こっちで別のやり方で大筋やっとくんでそっちはしなくていいです」というようにとにかくソリが合わず。
余りにも身勝手な行動も多かったため、それを上司に相談したところ「お兄さんである〇〇がうまく受け止めてやれ」とぼんやりしたアドバイスしかもらえず、プロジェクト進行中その姿勢は全く改善されず。
古いやり方だったかもしれませんが「とにかく耐えて進めよう」と、あらゆる上からの指示や進捗管理、新人同士のトラブルから実際の指導に至るまでプロジェクト終盤まで矢面に立ち続けたのは私。
それにも関わらず、そのプロジェクトが期待値以上の結果を出して終了した時、評価を大きく受け昇進したのはその同僚でした。
そのままその同僚は私が狙っていたポジションに就き、私は半年携わった実績もないに等しい状態で元の業務へと戻ることになりました。
プロジェクトを主に進行させていたのは私なのに?
常に私の意見に同意せず、自分のやり方だけを貫いていた同僚が昇進?
「同じ立場で意見を出し合う」ならまだ理解もできるが「君のほうが年上だから」と甘んじてその姿勢に直接指導もされなかった同僚が?
私の昇進が無くなったことと、その同僚の昇進を知らされたのは同じ日でした。
半年間、耐えてきた。
どんなトラブルが起きようとも、周りには「なんともない」という姿勢を貫いてきた。
それがこの結果か。この会社の評価か。
表では「プロジェクトのオーナーは任せる」としておきながら、裏では「あいつはダメだ、正式にポジションを選ぶなら君だな」とでも言っていたと言うのか。
私は完全に裏切られた気持ちになりました。
それと同時に、自分がよほど「溜め込んでいた」事に気づきました。
悔しさがこみ上げ、誰も見ていない場所で情けなくも本気で泣きました。
もちろん、私のやり方が最善だったかと言われればそうでもなく、振り返ればやりようはいくつもあったと思っています。
それよりも今回お伝えしたいのはそういった「渦中」にいるとき、「何とか耐えられる」と考えてしまい、「気づかないふり」をしてしまうことがかなり問題だということです。
結婚式前日に震災があり「結婚式がなくなるかもしれない」ということも過去にあり、そのときももちろんかなり不安はありましたが、その時は突発的でありかつ自分達よりも両親や友人達の心配が大きかったです。
そのため、長期のスパンに渡って「我慢」をし続けた後に流れてしまったこの時ほどではありませんでした。
○その時の話はこちら
ストレスが溜まっているとどうなるのか
「耐える事は美しいこと」それだけを考えていた時期もありました。
今も、もちろんケースによっては「耐えること」が必要な局面はありますが、ストレスの見て見ぬふりだけは良くないと考えるようになりました。
皆様もイメージはあるかと思いますが、なぜなら過度なストレスは業務効率に差しさわるからです。
実際に経験した目線でお話すると、ストレスが溜まってくると以下のような弊害が発生してきます。
- 集中力の低下(何をやるにも頭を働かせるのも億劫になる)
- 思考力/判断力の低下(優先順位がわからず混乱し始める)
- そのため時間に追われ「時間がない」「仕事が終わらない」と思うようになる
- 作業効率が低下するため、実際に無駄な残業も増える
- 周りに味方が少ない/いないと感じてしまう(孤立する)
- 気持ちに余裕がなくなるため、視野が狭くなる
このほかにも一度だけですが、入眠時にその日言われた言葉がギターアンプのフィードバックのように反響することから始まり、人の話声がラジオのノイズのようにざわつきながらだんだんとボリュームを上げていくような「幻聴」が聞こえたこともありました。
総じて、慢性的なストレスは多くの場合、意欲を削いでしまいます。
ここを精神力と行動力で跳ね除け続けられる人の一握りが恐らく「天才」と呼ばれるのだと思います。
ストレスにはどういった対策をするべきか
私のケースになぞらえて「理不尽な状況」だとストレスを感じやすいということをお伝えしましたが、ここについては人それぞれだと思います。
しかし、実際にストレスが溜まっている状態が慢性化してくると、気持ちの変化にも気づきにくくなってきます。
「早めの対策をしないといけない」ただ、ストレスが慢性化し始めている場合「自分には味方がいない」「話してもわかってくれない」と思ってしまうこともあります。
以下のものは、実際にとあるサイトで「ストレスチェック」をした結果ですが、ストレスがかかっている状態だと「周囲からのサポート」もスコアが低いことがわかると思います。
↑最も負荷がかかっていた時期のもの
↑今年のもの
私一人の結果でしかないため、全てがこうと当てはまるわけではないと考えていますが、少なくとも事実として精神に負荷がかかっていた時は「周りが自分のことをわかってくれない」と感じることもあると思います。
では実際にはどういった対策をすればよいか、ですが、対策としては3つあります。
- 相談する
- 摩擦を避けて負荷を減らしていく
- どうしようもなくなったら「逃げる」
「まずは相談」というワードを最近は色んなジャンルで聞きますが、仕事上のトラブル等は一度第三者に相談してみるのも良いです。
どうしても自分で解決しようとしたり知り合いに聞いたりするとバイアスがかかってしまう場合もあるので、できる限りフラットな第三者に聞いてみるところから始めてみてください。
厚生労働省にも「働く人」のメンタルサポートのサイトがあります。
あとは可能な限りですが「ストレスの素となる人物」や業務からできるだけ離れ摩擦を減らしていくことも有効です。
「どうしてもアカン」かったら逃げましょう。
よっぽど贅沢な生活をしなければ日本では生きていけます。
まとめ
「ストレス解消法」というのはたくさんあります。
ただ、それの多くは一時的なものに過ぎず、環境や自分の考え方を変えていかないとなかなか根本からの解決には時間を要する場合もあります。
「そもそも、これは我慢し続けないといけないのか?」
そう立ち返って考えてほしいと思います。
- ストレスが慢性化すると「意欲」が無くなる。
- 「耐える」ことは期待に反する結果となると爆弾に変わる。
- ストレスを根本から解消するには「第三者」に相談するのも手。
- どうしても「アカン」かったら逃げる。
仕事で追いつめられることは時には思いがけない力になることもありますが、少なくともそれで自分がダメになる必要は一切ないと考えています。
この記事が「ちょうどいい働き方」のヒントになればと思います。
以上です。