- 約束していないことを頼まれたけど断れない……
- 「こっちは金払ってるんだからこれくらいは当然」と言われた。
- 制作物のやり直しを頻繁にお願いされるんだけど、どのくらいまで対応すれば良いの?
タダほど怖いものはない。
どうも、おとおしゃん(@thrs_f)です。
皆様も聞いたことがあるかと思いますが、そう、タダほど怖いものはないんです。
仕事の中でも常々、あることかもしれませんが、先日Twitter上でもこういった投稿がありました。
10年以上前に作品撮りで
撮影した女性が
何年か前に子供生まれたから
撮影してほしいっていわれ
仕事?無料?と思いながら
当時バカだった私は確認せず撮影したら
無料だった。
もう二度とかかわないと思ったら
5年ぶりに「撮影してー」と連絡に愕然。
ただで撮影する都合のいい人認定されてる— 好きを仕事にする大人塾かさこ塾かさこ@無料冊子「自分探しガイドブック」無料配布中 (@kasakoworld) 2019年6月21日
これはだいぶ昔、私も集まりに参加したことのあるかさこさん(@kasakoworld )さんの投稿なのですが、今回私が言いたいことはこのツイートに凝縮されています。
ということはさておきながら、仕事をしていると色んな顧客と出会います。
フリーランスでも会社員でも、制作物だったり写真の撮影等、様々な場面で「顧客からのリクエスト」を受けることがあると思います。
今回はそんなときに「他人にいいように使われない」ための意見を発信していきます。
人は産まれてから死ぬまで、欲が尽きる事がない
いきなり重ための見出しから始まりますが、うまいこと着地させます。
生き物、特に人間は欲が尽きない生物です。
睡眠欲、食欲、性欲などいわゆる〝三大欲求〟というものから〝承認欲求〟という、最近はっきりと認知されてきたものもあります。
欲求自体はあっても良いと思っています。
人間は産まれてから死ぬまで、大抵何かしら不満を持っているものですし、それを満たしたいと考えているはずです。
それは生きている限り続くものであるし、その気持ちが強ければ強いほど「成長したい」という原動力にも繋がってきます。
これはつまり、今よりも自分と自分の身の回りの環境を良くしたいという欲なんですよね。
これを強く持つこと自体はいいと思います。
お金を稼ぐには一貫性も必要だけど「強欲さ」も大事よ。自分の欲に素直である方が「どうやるか?」を考えるようになるから、自分のモチベーションの在り処は明確にしておくといいよ。 https://t.co/32f81AjY1R
— motoさん (@moto_recruit) 2019年6月4日
自分だってそうだし、他人だってそう
自分の欲には正直でいい、物欲だって「あっていい」んです。
しかし、もちろんなのですが、その尽きない欲を持っているのは自分だけではないんですよね。
今回の主題に話を戻すと、こと仕事においては、制作物や写真撮影等「物価がわかりにくい」ものは特に立場を利用してなのか世間知らずか「無料」でものを要求してくる人はけっこういます。
みなさんの周り、もしくはこれまでにこういう人はいなかったでしょうか。
- 「サービスとしてこれくらいは当然」と無料で物やサービスを要求してくる人。
- こちらは契約をしているから、と立場にものを言わせて要求してくる人。
- 「友達でしょ」「知り合いでしょ」「お付き合いあるでしょ」
- 「昔やってくれたから」と今回も無料でやってもらおうとする人。
- このくらいいいだろう、という軽い気持ちでこちらの手間をかけさせようとする人。
至極当然なんですが、物というのは、相手に渡す相応の品質が必要です。
作る以上、適当なもので済ませられることは少ないですし、時間もかかります。
私も以前、チラシから名刺のデザインから店のショップカードから看板から、素人ながらお客様に頼まれて作成した経験があります。
こういった写真撮影や制作物って、確かに個人のスキルでどうとでもなる部分はありますが『それ』にかけたコストや時間って必ずあるんですよね。
どうしても社会で働いていても、自分がデザインとかしたり自分で事業をしたことがない限り、あんまりそこをイメージできる人は少ないです。
こういったものって「原価」が見えにくいから頼む相手も気軽に言っちゃうんでしょうけど、それに対する「時間があること」ははっきり意識しておく必要があります。
物価は「見えなくても」時給に換算する。
利益にならない仕事を初めからしない
私の経験上、古いタイプの人ほど無料で「実際の契約レベル」のサービスを要求するような「気軽なモノの頼み方」をしてきます。
ただやっぱり、相手の欲求を満たすために安請け合いしちゃいけないんですよね。
こういった相手は、一度こちらが受けると、その後更にエスカレートした内容の要求をしてきます。
といった具合に、相手が都合のいい〝解釈〟をして、次から次へと要望を出してきかねません。
一度「イエス」と受けてしまったものに関しては、完遂させなければなりません。
そうなると、どうしても全くモチベーションが上がらなくても、最後までやらないといけなくなります。
なので、初めからサービスとして受けない。しっかり“仕事”として承る。
ということが大事になってきます。
1円も利益にならなくともどうしても受けなくてはならなくなった場合は、「どこまでやるのか」を依頼を受ける前にきちんと約束を交わす事が重要です。
書面の大切さと便利さについては以下の記事に記載しています。
そして何より、契約にない内容は初めから“お断り”するのが最も大切です。
まとめ
この記事は「【アレシテコレシテ】お客様との要求と断り方について」お話しました。
- 無料で「制作物」について要求する人に注意。
- 制作物や写真撮影等「原価」が見えにくいものはサービスとしてしちゃダメ。
- 一度受けてしまうとどんなにモチベーションが上がらなくてもやらないといけない。
- 万が一、しないといけない場合は事前にしっかり「お約束」する。
こういうことがなんで大事かというと、「あなたの時間は他人のものではない」からなんですよね。
自分の時間を削ってまで、得をしない事を行なう必要はないんですよね。
細かいことかもしれませんが、こういった「無駄なサービス」は自分の時間を削ってやっているということを自覚するべきなんです。
人生を他人任せにしていないだろうか。
敬愛する糸井重里さんの以前の書籍の中に、こんな一文がありました。
「コスト」という考えが、どういいものかと言うと、
人は、自然に、「激しくケチ」になりたがるからです。
おそらく、だいたいの人間は、
ほっとくと無意識に、そういう傾向を持ちます。
そういう「激しくケチ」になりがちな人間に、
「かかるものはかかる」と教えてくれるのが「コスト」。
この考えが、どれだけ助けてくれたかわかりません。
そう「かかるものはかかる」んです。
自分の自由を確保していくためにも「かけた時間に対するコスト」の意識はしっかり持ちたいですね。
この記事が皆さんの「ちょうどいい」働き方のヒントになれば良いなと思います。