こんにちは、ミーゴラン(@thrs_f)です^^
現在社会人として働いている方は誰かと相談をしたりプレゼンをしたり、様々な意思決定をしたり、してもらったりすることが多いことだと思います。
日本の働き方でもテレワークが重要視されていくのではないかと言われている昨今ですが、人との関わりそのものを断って自分自身のみで仕事を完結させることは少ないです。(それが人間の社会なので)
そこで、メールやチャットだけでは伝わらない部分は口頭で説明したり、遠隔の環境でもいかに熱意を伝えるかというのはむしろより大切になっていくのではないでしょうか。
そんな中、今回はイチローさんの動画をなんとなく見ていた時、「あ、人の心を動かす話し方ってこういうのだったな」というのを思い出したのでブログにしました。
なお、最初に出しておきますが、今回見た動画はこちらです。ここから得たものをアウトプットしていきます。
イチローさんについて
はい、イチローさんについてご存知ない方はたぶん、いらっしゃらないと思います。
人によってどれくらい知っていらっしゃるかについては差こそあれ、イチローさん本人については、おそらく日本の識字率と同じ割合でご存知だと思います。
日本の、ひいては世界の野球界でも、功績にまみれた世界でも有数の野球人だと思います。
もちろんプレッシャーとかは半端ねぇと思いますが、人生一度はイチローさんのような功績・喝采にまみれてみたいもんですね。
私もそんなにすべてを知っているわけではないのですが、イチローさんは基本「寡黙な職人肌」というイメージを子どもの頃から持っていました。
しかし、大人になるにつれ、たびたびイチローさんのインタビュー映像や質問に受け答えする姿を見て「この人は喋りもいけるのか」と思うようになりました。
その中でも、今回見ていた動画内で、そう感じた部分や心の温度が上がった部分について紹介させてください。
私なんかがイチローさんを語るのはおこがましいことはわかっています!でも!でも!!よろしくお願いします!
アクティブリスニング=積極的な傾聴を行っている
人の話を聞くとき、こちらを見ずにあいづちもしないなんていうのはコミニュケーションにおいて論外です。
それとはまた違って「こちらをじっと見て動かない」という人もいます。
セミナーや勉強会などに行って周りを見てみるとわかるのですが、しっかりうなづいて聞いている人、話し手の顔を見てじっとしている人、顔も見ずにひたすらメモを取る人と様々います。
その人その人で「真剣な姿勢」というのは異なるので、それのどれが正解かは定かではないですが、イチローさんの場合誰の話を聞くときもこういったことを行っています。
- 相手の顔をしっかり見る
- しっかりうなづいて話を聞く
- 要所で「はい / うんうん」と言葉をはさむ
こと「コミニュケーション」というのは、相手の反応で話す側の気持ちが和らいだり、話しやすい雰囲気が生まれたりとメリットが多くあります。
「あなたの話を聞いていますよ」というアピールをすることで、逆にこちらからの話も入りやすくなっていきます。
「言葉のひげ」がほとんどない
子どもの頃、校長先生や教頭先生の話を聞くとき、すごく退屈だった覚えはありませんか。
ただ単に「話が長い」からというものもあるかもしれませんが、長い話でも面白い人の話はずっと聞いていられるものです。
面白くない話の一因として、この「言葉のひげ」が多いことにあります。
- あー
- えー
- あの~
いわゆるこういったものになるのですが、イチローさんが話している時、これがほっとんどないんです。
だから言葉に迷っている雰囲気も出ないですし、言葉に重みも出ます。お笑い芸人が言葉に迷いながら漫才していたら面白いものも笑えないですよね。
全くの別件ですが、子どもの頃、校長先生が卒業式のスピーチの際「あるいは~」と20回くらい言っているのを今思い出しました。どれだけBプランあるんだよ。
話すスピード
緊張したり、興奮して来たりすると、人は早口になりがちです。
でもそうなってしまうと、伝えたい内容がうまく伝えられなかったり、「焦っている」「考えがまとまっていない」という印象を与えてしまいかねません。
その点、イチローさんは全体に話す時は満遍なく視線を送り、質問者に対して返答をする時はまっすぐ相手を見て話すなど、落ち着き払った姿勢で相手にすら安心感を与えています。
かといってずっと単調にゆっくり話しているかというとそうでもなく、パッと速い球を投げるように答える緩急があるからこそ、聞いている側は退屈せずに話を聞くことができます。
ここにきてうまいこと野球に例えられました。
間の取り方
「言葉のひげ」とも関連する部分になりますが、イチローさんがすごいなと思ったのは沈黙を怖れていないことにあると考えています。
大勢の取材陣、人に囲まれて話をする立場である人ほどここについては気をつけていますし、難しいことでもあります。
時には言葉を止め、ひきつけてから話す。
時間にして2~3秒間でしかないですが、何も発さずにぐっと堪える。
言葉にすると単純なのですが、実際人の前で話をするとき、これほど難しいことはありません。
十分に慣れていないと、追い込まれた若手芸人さんのようにあれよあれよとズルズル崩れていく感覚がわかります。
選ぶ言葉のチョイス
ただただ単純にポジティブに話をすることは、案外難しいことではないです。
相手が落ち込もうとしているときは、その逆を言えばいいだけのことですし、励ますだけならこちらがおどけて見せたりと手段はいくつもあります。
ただ、それが過剰になったり上っ面として伝わってしまうと、どうしても「軽い」とみられてしまうことがあります。
だからというわけではないですが、一見子どもの夢を壊してしまうように見える言葉でも、大切だと思うことは隠さずに伝える。
ただ、そういったことを伝える時はただ言い放つだけではなくしっかりと言葉を選んで話をする。
心理学の手法で言う「両面提示」に近いものなのかもしれないですが、こういった言葉の端々に重みを感じるのはイチローさん本人の経験ありきであることは当然ながら、チョイスするワードにも出ていると考えます。
抑揚
これはあくまで私がそう感じたというだけの話なのですが、イチローさんは質問に対して相手の裏をかくような返答をするとき、言葉の抑揚が最も強まります。
これはもう、シンプルに「本心からそう思っていること」が滲み出ているのではないかと思います。
本来のイチローさんというか、小細工抜きで本心で相手に伝えているから、このような抑揚になるのではないかと感じました。
まとめ:人に見られる意識をし続けた結果身につくもの
イチローさんの話し方は、はっきりいってこれはもう、一朝一夕で身につくものではないです。
長年、人に見られてきた結果。
その中でも、見られていることをだけを意識することなく「より魅せるため」「より心を動かすため」に考え続け、それに応え続けてきたからこそ出せる人の話し方です。
よく言われている「一丸となって~」だったり「気持ちをひとつに~」といったスローガンは、メールやチャットでは伝わらないこういった「生」のコミニュケーションありきです。
テレワークには全然賛成なのですが、それでも頭角を現すのはこういった意識をし続けた人なんだろうな、ということを再確認しました。
今後の社会生活において「なるほど」と思うことが1つでもあれば大変光栄に存じます!