第一章:調理師 PR

#3 社会保険を支払ってこなかった末路と蓄積された金額

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  • 社会保障のちゃんとした会社に勤めよう!
  • 自分で支払う必要のある保険と年金について確認しよう!
  • 年収200万でも国保・年金・住民税で年間50万くらいかかるよ!
  • 2~3年これらを支払ってなかったらもう地獄だね!

「社会保険」の厚みを知る。

その頃は本当に物を知らず、体も丈夫な方だったので多少体調を崩しても病院に行くこともありませんでした。

だからといって何かあった時に病院に行って全て実費になってしまうと目も当てられないですし、何よりいつかは支払えるようになっていないといけないというのは頭にありました。

本来、会社が折半して天引きされるこういった「社会保険」また「税金」といったものを支払ってこなかったらどうなるか。

自分の場合、大して物騒なことになる前に気づいたのでまだ良かったのかもしれませんが、場合によっては家財を差し押さえられたりもあるそうです。

私自身お金のことはまだまだ勉強中で把握しきれていない部分はああると思いますが、社会人は通常、お給料の内訳としてこういったものが天引きされていたり含まれていたりします。

  • 所得税
  • 住民税
  • 厚生年金
  • 健康保険

その他にも介護保険だったり雇用保険だったり様々あると思いますが、少なくともその当時の職場ではこのうちの「所得税」以外は自分で手続きをしないといけませんでした。

つまり、給料として手渡しでいただいた13万(2年目以降は雀の涙ほどは増えましたが)で自分で社会保険の申請や支払をやりくりをしないといけなかった、ということです。

もちろんこの時までは何も考えずにお金を使っていたので、毎月積み立てたり貯金等はせずお金は毎月使い切っていました。

自営業やフリーランスの人であれば行っている自身で行っているものだと思いますが、飲食店とはいえ会社に属しているのにそういった社会保険がないことは、この頃とても心細いものでした。

意を決して全て精算しようと考える。

いつまでも見て見ぬ振りもできないので、一度市役所に行って「残っている社会保険はどのくらい支払わなければいけないのか」全て確認することにしました。

市役所に行くのは住所変更のとき以来でした。

窓口もどこから行ったら良いのかわかりません、受付の方にそれぞれ案内してもらい各項目を確認していきました。

なにせ10年以上前のことなので正確な数字までは覚えていませんが、上のものを全部合わせると40〜50万くらいはあったと思います。

月の給料が13万ちょっと。

よくドラマとかマンガのコメディなんかでは「給料3ヶ月分の結婚指輪だよ」なんて話を見かけますが、

若おとお
若おとお
普通に給料3ヶ月分超の借金あるのと一緒じゃねえか。

と、結構ショックで気持ちが沈んだことを覚えています。

それでもなんとか月にちょっとずつ払っていくことを市役所の方と取り決め、毎月支払い書を持ってコンビニ等で支払っていくことにしました。(確かすべて合わせて月3万弱くらいだったと思います)

しかしこれも今考えればかなり非効率でした。

本来必要のないルーティンを繰り返す苦痛。

初めの2〜3ヶ月こそ真面目に支払っていましたが「今あるお金が減る」とつまらないことを考えるようになり、また見て見ぬ振りをしてしまうようになっていきました。

こうなってしまうともう、かなり負のスパイラルでした。

なにせそうやって支払っていかないと、また毎月新しく支払わないといけないお金が増えていきます。

さらには、こうも考えるようになっていきました。

若おとお
若おとお
どこまで払ったかわからん……たまの休みに時間かけて市役所行くのも面倒くさい……

支払いをしないといけない気持ちと、今手持ちのお金が減ること。  

そして「毎月支払っていっても全てを取り戻すのにまた更に最低1〜2年はかかる」という事実。

通常「会社員」であれば自分で行う必要のないものを自分で行う手間。

もちろん、放棄することはできないとは頭ではわかっていますが、なかなか改めることができずにいました。

ただでさえ時間(休日)もお金もないのに、次第に「何をやっているんだろう」というダメな奴のテンプレのようなことを考えるようになっていきました。

しかしこの後、よくない行動をさらに続けてしまうことになります。