結婚の決意、しかし……
社会保険のある会社に勤めるようになり、調理師・業務委託契約時代に残っていた社会保険がそれ以上に増えることがなくなり、徐々にではありますが減らしていけるようになりました。
しかしそれでも30万弱程度残っており、貯金は全くなかったため一度に返すこともできません。
そんな中、付き合っていた彼女と結婚をしようという話になりました。
お互いの同意を得た、という状態で「婚姻届はいつ出そうか」といった話をしていた段階でしたが、やはり引っかかっていたのは未払い金の点。
決して「悪いところからの借金」ではなくかつ「少しづつ返済をしている」のは間違いないですが、貯金を持った状態での結婚どころかマイナスを負った状態からの新婚生活が始まる。
婚姻届を出すだけという形式上のものではありますが、そういった「後ろめたい」気持ちを抱えたまま新婚生活を負うのは気が引けてしまう。
いずれ返済は完了すると考えていたため、付き合いはじめや結婚の話が出るまでは敢えて伝えてはいませんでしたが、結婚するのであれば話は別です。
黙っていても事実は事実なので、伝えることにしました。
残った債務について彼女に報告
もちろん引け目もありますが、あくまで未払い金であり消費者金融等の「借金」とは違うので、伝えること自体に大きく抵抗はありませんでした。
何より、結婚生活を送るうえで生活費も同じくしていくことになるので、言わずに判明したときに
そういった思いから、妻(当時はまだ籍を入れていないので彼女)にその話をすることにしました。
結論から言うと、驚いてはいましたが「悪い借金でないならまだよかった」と、それなら時間さえかければ解消できると。
そういわれたのが救いでした。
今現在は、この時の未払い金はすべて片付いています。
「金の使い方」に大切なことに気付く。
「これを機にまともにならなければ」とその時考えていましたが、教訓として1つ言えることがあります。
それは、お金についてまともな考え方をできる人の話をちゃんと聞く、ということ。
至極真っ当なことかもしれませんが「自分自身」のお金の使い方は第三者から見ると異常だったりする場合があります。
よほど勉強ができて自身ですべて決定できる、という人であれば問題ないかもしれませんが、大きな会社でも株主総会で意見を聞いたり社外取締役を招いて判断材料にしたりしています。
動かせるお金が少ないならなおさら。
特に私のような経験も知識もない状態で「社会保険」のない職場で働き続けてきたこともあり、そもそも月の収入が3-4万程度(業務委託契約時の最低ライン)で「生活できる!」と考えていることが正直異常でした。
妻は出会った時、大手の住宅会社に勤務しており、月の収入こそ当時の私のほうが若干多かったもののもちろん社会保険は完備。
月々のお金の使い方についても、当時の私にはなかった「常識」がありました。
妻のお金の使い方を見ていて自分も「常識的なものの考え方」を徐々に養えるようになっていきました。
かくして、調理師時代から抱え続けていた「負債」は社会人8年目にして、すべて清算することができました。