現代は「そもそも」を疑う局面に来ている。
まずはじめにこの記事は、こういった方に読んでほしいです。
- 会社員だけど、自分の時間をできるだけ増やしたい。
- 会社員だけど、家族との時間を増やしたい。
- 会社員だけど、何か新しいチャレンジに挑戦したい。
- 「時間を作るためにはフリーランスや起業するしかないのかな」と考えている人。
SNS、特に私の場合速報性と匿名性の利点からTwitterを日々利用していますが、やはり仕事や育児についての不満や不安等は多く目にしますね。
あくまでもやはり、カラーバス効果やカクテルパーティ効果といった心理学の言葉もあるように「自分が興味があることだから」ということもありますが、そういった不満や不安の多くは「時間さえあれば」解決できることに関することが多いです。
- 今日も残業でやろうと思っていたことができない。
- 帰ったら子供が……旦那(極まれに奥さん)の家事が全然進んでいない/してくれない。
- 時間があればもっといろんなことができるのに……
- 仕事は忙しいし、家に帰れば(あるいは休みは)子どもと家事に追われる。
- 時間が、時間が、時間が……
もちろん、どんな人にも事情はありますし「仕事が忙しい時期」があるというのはそれはそれでありがたいことでもあります。
ただ、SNSがすべてではないにせよそういう声というのはかなり多く目にします。
それと相反するように、以下のようなものも良く見ます。
- 会社を辞めて自由になった
- 副業で稼いだので起業した、今は自分の人生を生きている
- まだ会社員で消耗してるの?
- (ビーチに横たわってPCを開いている画像を掲載しながら)今は自由気ままに暮らしています
もちろん、これに関してもそれぞれの境遇や考え方もありますし理解もできます。
私自身、20代半ばにして自己啓発本やそういった意見を見て影響を受けたこともあります。
自由な生き方に憧れた部分もかなりあります。
また、こういった「起業」「フリーランス」のメリットを説くにあたり、デメリットも合わせて伝えてくれる人には信頼もおけます。
ただ、その中でも「自由になりたけりゃ会社辞めろ!」「会社員は成長できない、起業してこそが人生」といった「会社員はもうダメ」というような論調の意見もかなり多く見受けられます。
そもそも会社員は「不自由」なのか?
自由になりたければ副業・起業・フリーランス。
そういった意見にはもちろん真実も含まれるとは思いますが、本当に会社員ってダメなんでしょうか?
フリーランスだからといって仕事をせずに働ける人なんで全くの一握りでしょうし(しかも働かなくても良いくらい稼いでいる人は、それはそれとして別の仕事をしているし)、自己管理やスケジューリングに慣れていない人はかえって「忙しく」なるのではないでしょうか?
会社員を辞めないと、人は自由にはなれないのでしょうか?
今回は私の意見と経験も交えながら「会社員でも根本から自由な時間を作る方法」をまとめます。
会社員でも時間を作るための方法3つ
「時間は平等で有限」それは誰しも知っていることですし、多少でもビジネス本や自己啓発本などを読む人であればこういった入りから始まる本に出会ったことは少なからずあるはず。
「そりゃあわかるよ、時間が大事なことくらい」とは思っていても、なかなか一時的に増やすことができても継続して具体的に行動することができなかったりもあると思います。
この時「貯金をする」と決めて「できる限り毎月の無駄遣いを減らす」というような不確定な施策より、「そもそもの固定費を減らす」という方向に考えるほうが効率的だったりします。
なので、この記事では「今働いている会社での時短」というよりは「会社そのもの、働き方そのもの」を見直すきっかけになるものを書いていきます。
「そういう考え方もある」というヒントになれば幸いです。
飲み会/社外イベントの少ない会社を選ぶ
会社員というのは大概の場合は「拘束時間」がありますよね。
私は20代前半の頃調理師だったのですが、一日の拘束時間は16時間を超えていることもたびたびありました。
通常の会社であれば、だいたいは拘束時間9時間で昼食がそのうち1時間程度だと思うので、それからするとかなり職場にいる時間は長かったように思います。
ただ、一見定時通り働ける会社でも、仕事が終わってから週に1-2度食事に行ったり飲み会をしたりすると結局は仕事の延長で拘束時間は長くなってしまいます。
昨今では過度な飲み会や食事の誘いは「ハラスメント」として取り沙汰されることも増えたので依然と比べ減っている(と思っている)のですが、それでも多い会社はまだまだあるイメージですよね。
個人的には飲み会は好きなのですが、突然の誘いは予定もあるし、断りにくい時は対応に困ります。
比較的断りやすい環境にいるのであれば問題ないのですが、断りにくい状態が恒常的に続いているのであれば、今後のためにも見直しが必要かもしれません。
よほど「飲み会が好きな側」ではない限り、もういっそ、飲み会の少ない職場を選ぶことも大切になってきます。
どの会社が少ないのか、といったことは一概には言えませんが、業界や働き方によっては飲み会が少ない会社を選ぶこともできます。
特に傾向としてはシフト制を取っている会社であったり、夜勤のある仕事であったり「働いている時間」がバラバラな業界は飲み会が少ないようです。
そもそも「参加するかしないかは自由」と完全にそうなれば問題ないのですが、実際のところ表面上はそうであってもそこを評価してくる古いタイプの上司もいるもの。
いっそ飲み会が少ない業界を選んでしまうのも良いです。
通勤時間を減らしていく
以前、通勤に1時間ほどかかる会社に勤めていたことがあります。
始めはある意味新鮮でもありましたし、電車通勤というのも悪くないなと思っていました。
ただ、結論から言うとやはり「通勤時間は短いに越したことはない」んですよね。
都心部にある会社などだとなかなか近くに引っ越すのは難しいかもしれませんが、どうにかして通勤時間や移動時間といった「働いていない、かつ生産性のない時間」は減らしていった方が吉です。
特に小さな子供がいる家庭だったりすると「通勤に往復2時間かかる」ということは相当に時間を取られているということがわかるはずです。
子どもが小さいうちは寝る時間も早めたいですし、晩御飯の時間も早く済ましてしまいたいと思います。
通勤時間は少ないに越したことはありません。
在宅勤務(リモートワーカー)を選択する
これは究極、というかこの記事で一番言いたかったことなのですが、在宅勤務を選択できるならぜひ視野に入れていただきたいです。
現代、PCと通信できる環境さえあれば働ける業種は増えてきています。
もちろんまだまだSE等「専門的な技術」を持った人に対する業種が多いのは確かですが、コールセンターなど未経験でも採用をしている会社もありますし、今後この流れはより加速していくと思います。
私も1年ほど在宅勤務として働いているのですが、「時間の自由」という面ではメリットしかありません。
もちろん会社員として上げなければいけない成果もありますし、むしろ私はそれをさらに1歩進んだところまで成果を上げてこそ評価されてしかるべきと考えているので在宅だからといってサボることもありません。
ただ「通勤0」かつ会社員なので「月給」が保証されている。
この環境は正直ある考え方によってはフリーランス等「自立している人より自由」なのではないかと考えています。
ただもちろん、良いところだけでなくデメリットに感じた部分もあるので、良い点悪い点併せて箇条書きでご案内します。
- 顔を合わせることがないので派閥がなくフラットな付き合い方ができる
- 周りに人がいないので、無駄話や生産性のない話がない(気が散らない)
- 基本、飲み会に誘われることがない(個人的に声がかかる場合はあり)
- 場合によっては終業後に子供を迎えに行くこともできる
- 家族とも連携が取りやすく、トラブルがあってもある程度柔軟に動ける
- 何より通勤時間が「0」!!
- 直接顔を見ることがほとんどないので相手の温度感はわかりづらい
- 「おべっか」は使えない
- 「仕事をしているふり」は通用しない、しにくい
- ほぼ必ず「運動不足」になる
デメリットというか当たり前のことなのですが、会社で働いている姿を見られない分、成果物や数字等そのほかの部分で評価される比重は自然に高まります。
ただ、あくまで私の考え方ですが「姿勢」とか「やる気」みたいな不確定な要素で評価されてしまうよりも100倍は良いと思うので、デメリットとして感じるかどうかは人それぞれだと思います。
また、「おべっか」という言葉をわざと使っていますが、これも同じ理由です。
愛想がいいとか一生懸命だから、というのは人に好かれるために必要なスキルだとは思いますが、それそのものは評価するものではないと思っています。
「仕事しているふり」なんてものはまぁ、もってのほかです。もう是非自分で稼ぐことの大変さを知ってほしいです。
この記事のまとめ
それぞれの環境はあれど、「時間の余裕」を持つということは視野さえ広げればいくらでも見えてくると思います。
昨今、終身雇用が終わりを告げているとか「〇〇ハラスメント」だったりとか「働き方」について叫ばれていて久しいですが、そもそも仕事についての選択権はあくまでもこちらにあります。
その中でフリーランスや起業というのももちろん良いですし憧れもありますが、「会社員」という働き方も進化していく段階に来ていると考えています。
自分たちに最も良い働き方のバランスを求めていきたいですね。
- 飲み会を減らす。
- 通勤時間を減らす。
- いっそ在宅で働く。
誰かお一人にでも「そういう選択もあるのか」というヒントになれば幸いです。