入社後、不慣れながらも正社員へ
何とか社会人7年目にして3社目で「社会保険完備」の会社に入社することができました。
入社後、試用期間が2ヶ月あったものの先輩方の助け舟もあり、晴れて「正社員」として働けることになりました。
始めの業務は営業らしく「テレフォンアポイントメント」もしくは「飛び込み」にてアポを取り、上司の方につなげるというものが基本でした。
社内の雰囲気としても「とりあえずやる」という空気もあったため、はじめはとにかく電話をかけまくりました。
ここはある意味、前職の業務委託の会社で「平均律の法則」を学んでいたので体育会系なノリが合っていたのかもしれません。
平均律の法則とは?
→めっちゃざっくり言うと「数打ちゃ当たる」
はっきり言って今でもこちらから電話でアポイントを取るというのは苦手なのですが(電話自体がちょっと苦手)、前職で「知らない人に話しかけまくる」ことは経験をしていたので、ここは気合で乗り切りました。
社会保険のありがたみを知る
正社員としての登用をされてからは「新規営業メイン」というよりも既存のお客様へのフォローを重視する部署に移りました。
新規の営業で契約を取ることは少なくなりましたが、仕事自体はもちろん営業と同じく初めて会う人への緊張でいっぱいでした。
また基本的には「プッシュ型の営業」の会社であったため「お金を払ってもらっている」と考えるとどうしても負い目のようなものを感じてしまい一定以上踏み込んで話をすることができず、この点についてはこの会社を退職するまでは解消できませんでした。
それでも「社会保険完備」の会社であることは大きく、これまでに支払っていない国民健康保険料などがあっても「これ以上は増えない!」という安心感はかなり心強かったです。
何より「保険証が会社からもらえる」というのはこれまでになく、会社員というのが「護ってもらえている」という立場であることを認識させられました。
最も、それに甘えてしまい、その後もお金の面でもなかなか「自律した生活」に持っていくことはできていませんでしたが。
一時的に上がった収入
また「社会保険の付いた正社員」として働くのは初めてであり、手取りでの収入もそれまで(業務委託契約時代)の3-4倍になりました。保険料や年金等、天引きされたうえで。
一般的には「天引きされてる分多すぎ」なんて声も聞くことがありますが、会社がその半分を持ってくれている、しかも自分で支払う手間もかからない!
自分のそれまでの待遇を鑑みると、以前は「経営者になりたい」と具体的なビジョンもなく思っていましたが「会社員って改めてなってみるとすごい」と思うようになりました。
ただし、それまで「できる限り自分を追い込んで生活していた」頃の節制していた環境から、月に20万円ほどのお金を「サラ」で手にした反動はありました。
まずは、営業(外回り)として働くために、スーツが必要です。
ハンカチもネクタイも、1本では足りません。
筆記用具だって、これまで100円均一で5本入りとかだったもの(もちろんそれはそれで使い続けていましたが)を「お客様にもみられるところだ」と1本2,000~3,000円のより良いものに。
細かい収入、また書店に行けば本を2-3冊買って帰る。
以前はほとんどありませんでしたが、会社の人に誘われて飲みに行く、ご飯に行く。
始めはなにもかも新鮮だったので、どこへでもついて行った結果、お金はほとんど毎月残っていませんでした。
そう「計画性や優先順位」のコンフォートゾーンはそれまでと全く変わらず、むしろある程度お金がある故に「少しくらい使っても大丈夫」とずるずる使い続けてしまうことになります。